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HRテックとは?導入がもたらす変化

アイキャッチ_HRテックとは

人材マネジメントにテクノロジーを活用した「HRテック」という言葉をご存じでしょうか。HRテック分野でアメリカに大きく後れを取っていた日本でも、いよいよ本格的な導入が始まろうとしています。HRテックは企業にどのようなメリットをもたらすのでしょうか。

今回はHRテック導入で企業に起こる変化についてご紹介します。

 

HRテック(tech)とは?


HRテックとは、HR(Human Resources)とテクノロジー(technology)を組み合わせた造語です。多彩なITリソースを必要なときに利用できるクラウドや、人口知能(AI)やビッグデータの解析などの先端テクノロジーを駆使し、人事業務の効率化と品質向上を図るサービスを指します。
HRテックの活用が広まった背景には、クラウド型サービスの普及により初期投資が軽減されたことや、AIの発展、ビッグデータの分析が可能になったことが挙げられます。さらにスマートフォンの普及により、従業員自らがデータを入力して、データをリアルタイムで集約することが可能になったことも理由の1つです。


 
HRテックの主要3カテゴリ

HRテックは以下の3つのカテゴリで目覚ましい成果を上げています。

1)人事データの一元管理および可視化

人事担当者の業務は、採用活動から退社手続き、勤怠管理・給与計算から人材育成、人事制度設計などまで多岐にわたります。従来はこれらの人事データが紙やExcel、あるいはそれぞれのシステムでバラバラに管理され、必要なデータがすぐに取り出せないという状況でしたが、HRプラットフォームサービスを導入すればデータの一元管理が可能になります。
人事データをもとに表やグラフを作成したり、分析したデータを人材マネジメントに生かしたりすることもできるでしょう。

フォスターリンクの「HR-Platform 人材管理」は、人事情報一元管理を可能にします。

 

2)定型業務の効率化 

大手IT企業では、2017年5月から新卒採用のエントリーシート(ES)選考にAIを活用しています。過去の選考を通過したESと通過しなかったESの特徴をAIに学習させて、ESの合否をAIが判断するというもので、人事担当者はAI選考によって膨大な数のエントリーシートを読む時間を省くことができ、学生との対面によるコミュニケーションに注力できるようになりました。
また、HRテック導入は、人事担当者ではなく社員本人が人事データを入力する「セルフサービス化」を促し、人事業務の負担軽減につながることが期待されています。


3)コミュニケーション機会の創出による組織活性化・従業員満足度の向上

社内コミュニケーション機会の創出は従業員のエンゲージメントを高め、組織活性化や従業員満足度の向上につながります。この目的を実現するための方法の1つが、従業員サーベイです。従業員に対して意識調査をリアルタイムで実施し、調査結果を分析して課題を抽出・改善します。
 
HRテックの導入によって企業に起こる変化

HRテックを導入することにより、企業は以下のような変化が期待できます。

 

1)人材配置

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 長年にわたってあらゆる人事データを蓄積、分析することで適材適所に人材配置することができます。事業環境の目まぐるしい変化に合わせて、HRテックが組織に求める人材を提案してくれます。

 

2)求人

HRテックの中にはソーシャルメディアを活用した求人をサポートするサービスもあります。人材獲得に効果的な手段である従業員紹介制度にソーシャルメディアを活用することで、採用業務の負担軽減だけでなく、人材を紹介してくれた従業員の把握もできます。

 

3)応募者面接

AIの活用により、候補者の絞り込みや選考が効率良く行えます。例えば、面談プロセスをオンライン化することにより、候補者と企業の物理的な制約をなくします。また、AIが候補者の回答内容や表情などの非言語要素から、スキルや適性、人格特性などの評価をし、有効な面接評価の支援をします。その他にも、候補者のプロファイルの自動生成、適切な質問の提案、選考プロセスの管理などにおいて人事担当者を補助する役割を果たします。


4)離職率の分析

システムを活用することで、離職の可能性が高い従業員やその理由が分かるようになります。条件を変えることで離職のリスクを低減できるかどうかのシミュレーションも可能ですので、従業員のマネジメントがよりやりやすくなります。

 

5)社員の健康管理

社員の健康管理の一環として、ウェアラブル端末を活用することで、歩行数や消費カロリー、睡眠時間などのデータを取得し、定期健康診断の結果や勤務時間の記録と一緒に一元管理するシステムがあります。これにより、社員の健康状態を可視化することができます。また、生活習慣病のリスクを減らし、企業の健康経営をサポートする効果も期待できます。

 

6)労務管理

労務関係の手続きには、人事担当者が多くの時間を費やし、書類作成に取り組んできました。しかし、HRテックの導入により、このような作業にかかる時間を大幅に削減することができます。その結果、人事担当者はより戦略立案や企画などの業務に集中することができます。


 
HRテックは今後不可欠に

HRテックはあくまでも人事業務のサポートが目的であり、人事担当者の価値判断や意思決定を代替することはできません。しかし、HRテックの導入によって、人事担当者の負担の大幅な軽減が可能です。今後、企業が厳しい競争を勝ち抜くためにHRテックは不可欠となっていくでしょう。

フォスターリンクの「HR-Platform 人材管理」は、人事情報の収集と活用を可能にします。単なるクラウドシステムだけではない、導入から運用までの人的サポートも充実したサービスです。ぜひお気軽にお問い合わせください。