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7月 31, 2023
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HRテックとは?導入がもたらす変化

アイキャッチ_HRテックとは

 

 

近年、多くの企業がデジタルトランスフォーメーションを進める中で、HRテック(HR Technology)の導入が注目されています。HRテックとは、最先端のテクノロジーを活用して人事管理業務を効率化し、企業の成長を支援するツールやサービスを指します。HRテックは企業にどのような変化をもたらすのでしょうか。

今回はHRテックの概要と、導入で企業に起こる変化についてご紹介します。

 

HRテック(tech)とは?


HRテックとは、HR(Human Resources)とテクノロジー(technology)を組み合わせた造語です。多彩なITリソースを必要なときに利用できるクラウドや、人口知能(AI)やビッグデータの解析などの先端テクノロジーを駆使し、人事業務の効率化と品質向上を図るサービスの総称です。

HRテックの活用が広まった背景には、クラウド型サービスの普及により初期投資が軽減されたことや、AIの発展、ビッグデータの分析が可能になったことが挙げられます。さらにスマートフォンの普及により、従業員自らがデータを入力して、データをリアルタイムで集約することが可能になったことも理由の1つです。

具体的には、以下のような機能が含まれます。

採用管理:
求人広告の作成と自動掲載、応募者の一元管理とAIによる客観的評価
面接スケジュールの自動化

勤怠管理:
出勤・退勤記録、シフト管理、残業・休暇申請と承認

給与管理:
給与自動計算、web給与明細、年末調整処理

タレントマネジメント
人材データの蓄積と分析による適材適所の人材配置、キャリア開発プラン策定
ハイポテンシャル人材の特定

人材育成、パフォーマンス管理:
eラーニング、目標管理、評価・フィードバック、360度評価

福利厚生管理:
福利厚生プログラム管理、社内コミュニケーション、エンゲージメント管理

 

HRテック導入がもたらす変化

HRテックの導入は、企業に多くのメリットをもたらします。ここでは主な変化について紹介します。

 

1)人事データの一元管理および可視化

人事担当者の業務は、採用、入退社手続き、勤怠管理・給与計算から人材育成、人事制度設計などまで多岐にわたりますが、HRテックを導入すればデータの一元管理が可能になります。

人事データ集計はもとより、リアルタイムでの分析も可能となります。これにより、従業員のパフォーマンスや満足度、離職率などを正確に把握し、データに基づいた意思決定が行いやすくなります。

さらに、データ分析により、組織の弱点や改善点を早期に発見し、適切な対策を講じることができます。こうしたデータドリブンなアプローチは、組織の健全性やパフォーマンスを向上させるのに役立ちます。

なお、人材管理については、こちらの記事でも紹介しています。

【関連記事】人材管理とは?メリットやポイントと人材定着のための施策5選

 

2)定型業務の効率化 

HRテックを導入することで、手作業で行っていた煩雑な業務を自動化できます。

例えば大手IT企業では、新卒採用のエントリーシート(ES)選考にAIを活用しています。

過去の選考を通過したESと通過しなかったESの特徴をAIに学習させて、ESの合否をAIが判断するというもので、人事担当者はAI選考によって膨大な数のエントリーシートを読む時間を省くことができ、学生との対面によるコミュニケーションに注力できるようになりました。

また、HRテック導入は、人事担当者ではなく社員本人が人事データを入力する「セルフサービス化」を促し、人事業務の負担軽減や誤入力などの軽減につながることが期待できます。

 

3)組織活性化やエンゲージメント向上

HRテックを活用して従業員の満足度やエンゲージメントを高める取り組みが行いやすくなります。例えば、フィードバックの迅速な収集や、パーソナライズされたキャリアパスの提供などが可能になります。

また、従業員の意見をリアルに収集、反映する仕組みを導入することで、組織全体のコミュニケーションが活発化し、従業員のモチベーションが向上します。結果として、従業員の定着率が上がり、生産性も向上します。

 

4)健康経営の促進

社員の健康管理の一環として、ウェアラブル端末を活用することで、歩行数や消費カロリー、睡眠時間などのデータを取得し、定期健康診断の結果や勤務時間の記録と一緒に一元管理するシステムがあります。

これにより、社員の健康状態を可視化することができます。また、生活習慣病のリスクを減らし、企業の健康経営をサポートする効果も期待できます。

 

5)コンプライアンスの強化

労働法や各種規制に対応するための機能が搭載されているHRテックは、コンプライアンスの強化にも寄与します。例えば、法改正に迅速に対応できるアップデート機能や、必要な報告書の自動生成機能が搭載されています。

これにより、法令遵守のための業務が簡素化され、リスク管理が徹底できます。コンプライアンス違反による罰則や訴訟リスクを低減することで、企業の信用力も向上します。

 

6)リモートワーク支援

HRテックはリモート環境での労務管理を円滑に行うためのツールとしても活躍します。例えば、リモートワーク中の勤怠管理やプロジェクト管理、コミュニケーションツールの統合により、従業員の生産性を維持・向上させることができます。

また、リモートワークに適した評価基準の導入により、従業員のパフォーマンスを正確に評価できるようになります。

 

HRテックは今後不可欠に

HRテックはあくまでも人事業務のサポートが目的であり、人事担当者の価値判断や意思決定を代替することはできません。しかし、HRテックの導入によって、人事担当者の負担の大幅な軽減が可能です。

今後、企業が厳しい競争を勝ち抜くためにHRテックは不可欠となっていくでしょう。

 

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